新潟ワインコースト

6月の週末の梅雨の晴れ間に、サミュゼメンバーで「新潟ワインコースト」に行ってきました。
新幹線の車内では、るいちゃんが持参してくれたシードルで楽しい旅の始まりに乾杯。約5時間の長旅があっという間でした。

新潟市の中心から南西へ20km、車で約1時間弱ほど走らせた角田山の麓の海岸地帯、角田浜(かくだはま)。垣根式のぶどう畑、お洒落な洋風の建物、この時期に彩りを添える様々な花、静かに見下ろす角田山。そこには私たちが4年前に訪れたカリフォルニアのナパ・ヴァレーを、日本の土地に合わせて凝縮させたような、小さなワイナリー集落がありました。

角田浜は海岸から1km、海風の影響で新潟には珍しく冬の積雪がほとんどなく、土壌は海の砂のような砂質土壌。畑の土を触ってみると、まさに海岸の砂。驚くほどサラサラしています。この土地には約40種類ものぶどうが植えられており、2005年には同じく海岸線に位置するスペインのリアス・バイシャスで、栽培に適しているぶどう品種アルバリーニョを植え、すでに魅力あるワインが出来ています。

1992年にカーブドッチが初めてぶどうの樹を植え、カーブドッチの門下生が独立して2018年現在では5つのワイナリーがあります。カフェやパン屋、温泉、宿泊、本格的な食事など食べられる場所もあり、ワイナリーだけでない見所も沢山。ワインが飲めないハンドルキーパーの方も退屈することなく、食事や雰囲気を楽しめて、お土産のワインを自宅で開ける…なんて楽しみ方もおすすめです。

最初にお邪魔したのは草生栽培でナチュラルな雰囲気の「ドメーヌ・ショオ」。テイスティングを終え、小道を抜けるとお隣に着きますよ…と教えて頂き、ぶどう畑を抜けてお隣へ。カラフルポップな「カンティーナ・ジーオセット」では、偶然にも醸造家の瀬戸さんにワイナリーを案内して頂きました。

ランチは新潟市のワインバーでおすすめされた「フェルミエ」に行ってきました。
「フェルミエ」は日本で初めてアルバリーニョをワインにしたワイナリーです。
石釜で焼き上げられる本格ピザ。もちもちの生地、海老や貝などは、たった今水揚げされたばかりのような海の味がして、今注目のアルバリーニョとも相性◎。4種類のタイプの違うアルバリーニョの飲み比べも初めての体験でした。

「カーブドッチ」ではお話の上手なおじさまが案内して下さいました。
ぶどう畑と醸造所、小さいながらも本場さながらのカーヴ。テイスティングした5種類のワインは、どれも個性とこだわりを感じる美味しいワインでした。

外国に来たかのような開放感ある雰囲気をすっかり満喫した私たち。「新潟ワインコースト」はワインラバーが日本で最も注目しているワイン産地です。日本ワインラバーの私も是非応援していきたいワイン産地です。

「フェルミエ」のアルバリーニョは少量生産の限定販売で手に入らないので、皆様にはスペインのアルバリーニョをご用意してお待ちしております。

記事 安部絵美香

 


2016年08月12日